壺のある生活

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9000マイルの約束
9000マイルの約束 SO WEIT DIE FUSSE TRAGEN (2001/ドイツ)
9000.jpg
壮絶。

監督
ハーディ・マーティンス Hardy Martins
出演
ベルンハルト・ベターマン Bernhard Bettermann (Clemens Forell)
ミヒャエル・メンドゥル Michael Mendl (Dr. Stauffer)
アナトリー・ヴラディミロヴィチュ・コテニョフ Anatoli Kotenyov (Kamenev)
イリス・ベーム Iris Böhm (Kathrin)
and more


【ストーリー】
かけがえのない家族との絆、必ず帰るという強い想い。ひとりの男の信念が、いま奇跡を起こす―
第2次大戦後、戦犯として強制収容所へと送還される事となったドイツ兵士クレメンス・フォレル。
1年かけて辿り着いた先、そこは鉄条網も監視塔もない極寒の地シベリアの最果てだった...
「必ず帰る―」愛する家族との別れの際にかわした約束を果たすため、彼は見渡す限り氷の砂漠に囲まれた脱出不可能といわれる収容所から命からがら逃げ出す。
彼を追うソ連軍カメリアフ中尉の執拗な追跡・・・何度も絶体絶命の危機に陥りながらも、逃亡の際に出会ったユッピック族やユダヤ人など、国境や人種を越えて彼に救いの手を差し伸べる人々に支えられ、フォレルは最愛の妻と娘との再会を信じ、祖国ドイツへと向かう―
こちらから引用


9000マイルって、14,208kmだそうです。


14,208㎞って??


もう、想像がつかない┐(´∇`)┌
主人公クレメンスの辿った道筋を地図で確認してみても、“ものすごい”ということは分かるものの、どうすごいのか実感がないくらいすごい。
そしてその寒さも、大自然の厳しさも。


戦犯として捕らえられたドイツ兵士に対する、虐待と迫害はものすごいものがありました。
実際もああだったんだろうな。というか、実際はもっと生々しくて恐ろしいことが行われていたのかも・・・と想像してしまいました。
でもこの映画では、その残酷さは中和されている気がした。
というのも、収容所を管轄するカメリアフ中尉が、とっても人間臭い人だから。
診療所の女医とクレメンスの仲を勘違いして嫉妬したり、捕虜を殺す瞬間に一瞬、躊躇したような表情をみせたり。

それにしても、逃げたいにはみんな同じなのに、ひとりだけ抜け駆け(?)して逃げちゃうクレメンス。
“仲間のために一緒に死ね”とは思わないが、そんなものなのかしらね・・・
連帯責任を負わせられた仲間やその家族には恨まれそう。


クレメンスが無事脱走を遂げたあとは、シベリアの大自然を満喫できます。

得に、真冬の厳しさには、身の縮まる思いが。
行けども行けども、何もない雪景色と激しい吹雪。
コンパスを確認しながら進むものの、自分の足跡に辿り着いてしまったシーンでは、その絶望感が伝わってきて恐ろしくなりました。
途中、真っ白な視界の中に小さな枯れ木を見つけたクレメンスが、その木に駆け寄り、抱き締め、そして勇気を取り戻すシーンがあります。
小さな枯れ木なんて普段の生活では見向きもしないものなのに、その存在に勇気付けられ生きる気力を得ることができてしまう、そのなにもなさ加減が恐ろしい。

夏は、豊かな自然をたたえた新緑のシベリアを楽しめました。
みているだけでマイナスイオンを感じそう。


過酷な旅の途中、クレメンスは様々な人に助けられ、裏切られます。
その背景には、宗教や戦争、人種の違いがあり、自然と共存し闘わなければならない人々の、生き抜くための知恵と力がありました。
クレメンスに無事に帰国して欲しい、と思いつつも、登場する全ての人々があまりに真剣に生きていて、クレメンスにばかり加担できない気持ちになりました。


そして3年後、やっとの思いで家族のもとへ辿り着きます。
大々的でなく、そっと静かに家族のもとへ戻っていくクレメンスに、感動の涙が出てしまいました。


デルス・ウザーラ』を観たときも感じましたが、あの国の自然には本当に圧倒される。感動してしまいます、それだけで。
そこに描かれる人間も、すごく強くて、魅力的。
自然のなせる業でしょうか。


★★★★☆



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Comment
≪この記事へのコメント≫
ありがとうございました
トラックバックとコメントありがとうございました。
エンディングの静かさがとても感動的でしたね。
2005/04/18(月) 22:16:14 | URL | uota #ogz9v/Dw[ 編集]
こんはんば
静かなのに、とっても印象に残るエンディングでした。
何度観ても泣けそう。
2005/04/20(水) 01:28:52 | URL | りょう #-[ 編集]
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~もう一度,家族に会いたい~ シベリアから祖国ドイツまでの遥か9000マイルを,3年の歳月をかけて歩き続けた男の真実の物語. 第二次世界大戦中に捕虜となったドイツ人中尉が彼は戦争が終わったあと、戦争犯罪人として他の3000人の捕虜とともにシベリアへと送られる.そこ.
2005/06/03(金) 01:06:19 | Trace Am's Life to Success
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