壺のある生活

映画・DVDのレヴューと感想。データベース。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) Comment(-)
ドッグヴィル
ドッグヴィル Dogville (2003/デンマーク)
dogville.jpg
難解・・・

監督
ラース・フォン・トリアー Lars von Trier
出演
ニコール・キッドマン Nicole Kidman (Grace Margaret Mulligan)
ポール・ベタニー Paul Bettany (Tom Edison)
クロエ・セヴィニー Chloë Sevigny (Liz Henson)
ローレン・バコール Lauren Bacall (Ma Ginger)
パトリシア・クラークソン Patricia Clarkson (Vera)
ベン・ギャザラ Ben Gazzara (Jack McKay)
ジェームズ・カーン James Caan (The Big Man)
ステラン・スカールスゲールド Stellan Skarsgård (Chuck)
and more


難解。
そして、重く息苦しくて、陰の濃い作品。

それもこれも、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアー監督作品だから、という解釈でいいのかちら?
この2作だけ観ると、衝撃的な作品をつくる監督、として認識してしまいそうなのですが、他の作品がどんな内容なのか激しく気になりました。

でも観るの辛そう_| ̄|○


【ストーリー】
舞台はロッキー山脈に近い、山々に囲まれた孤立する町ドッグヴィル。ある日この村に、グレース(ニコール・キッドマン)という名の美しい逃亡者が紛れ込む。村の青年でライターのトム(ポール・ベタニー)は追ってきたギャングからグレースを守り、そして彼女を町で匿うことを提案した。
15人の大人と7人の子ども、一匹の犬しかいない小さな町で、匿われるための“2週間で町の人々に好かれること”という条件を満たすため、グレースは町の人々に肉体労働を提供するのだが・・・


「9章のエピソードとプロローグから成る物語」で語られるドッグヴィルは、床に家や道、畑などを表す白線を引き、必要最低限の小道具のみで形造られた小さな町。

俳優はもちろん、壁やドアがあるかのようにパントマイムを取り入れながら演技をします。空間を区切る壁が見えるような気になるのが不思議でした。
しかし、実際には壁はないので、グレースの監視は容易だし、数少ない町の人々が何をしているか、手に取るようにわかる。直接見えてはいないけれど、お互いのしていることが分かり、それを知らないふりができる。
閉鎖された空間での、人間のあざとさと卑劣さと冷徹さを表現しているようで、ぞっとしました。

“匿われること”の対価として、グレースは町の人々の言うなりに“肉体労働”を提供します。
町の人々は、“匿う”報酬として“グレースを自由に使う”ことを要求する。
それは徐々に過激になり、“報酬として”行為を正当化する町の人々は、グレースをレイプし、監禁して、酷使します。


人は弱いな、と思いました。
判断基準がなければ、自分の選択の正誤が分からない。分からないなら、“強いもの”に従うしかない。
この場合、“町の均衡を保つこと”が彼らにとって“強いもの”であり、均衡が実際に取れているかどうかは問題でなく、彼らにとって心地よければそれがベストな状態、というわけ。

普通ならグレースが反発したり、逃げ出せば解決するのですが、彼女は“憐れみ許すこと”で町の人々が改心することを望み、そのためなら自らの体を汚されてもなお引かない立場にいて、
途中、それを断念しそうになって逃げ出したものの失敗し、余計に町の人々を逆なでしたために、解決とは正反対の道を進みます。


わたしが「難解」だったのはこの部分で、
何故グレースは、ドッグヴィルという町を選んで、彼らを試し許そうとしたのか。
“傲慢である”父への反発心から?
自分の“傲慢さ”を戒めるため?

しかし結局、グレースは町を焼き、ドッグヴィルの住民を全て銃殺します。
グレースはドッグヴィルの人々を許しきれず、つまり自らの“傲慢さ”は、そこでの試みでは戒められなかった。

異物を排除し、狭い基準で判断し、独自のルールを押し付ける傲慢さと、それを許し、受け入れることで彼らに過ちを気付かせられると思う傲慢さと、その傲慢さを許す傲慢さ。
それらを象徴的に表すのが、グレースという存在なのでしょうか。
人は誰しも傲慢である、ということを突きつけ、戒めることがグレースの存在の意味なのでしょうか。

考えすぎですかそうですか。



ちなみにこれ、ニコール目当てで観たのですが、やっぱり彼女は美しい(*´д`*)
レイプされるシーンは吐き気がしましたが、露わになった彼女の恐ろしいほど白く細い太ももに、ものすごいエロスを感じたことも事実です(ノ´∀`*)

“弱い”という立場がよりそうさせているのかもしれませんが、とにかく、胸がざわざわするくらいエロティックでした。


★★★☆☆



人気blogランキング』参加中。
↑役に立った&面白かったらポチッとな。↑
スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
ラースフォントリアーと云えば
キングダムですか?
あの8時間にも及ぶ脅威のフィルム
それだけで観るの怖いです。笑

わたしがこの監督で唯一観たのは
「ヨーロッパ」と云う映画だけですが
奇才と云うにふさわしい傑作でしたね。^^
2005/05/15(日) 21:14:33 | URL | 夜叉 #mQop/nM.[ 編集]
>夜叉さま

あー、あれ、トリアー監督なんですねー
知らなかった。
ちょっとだけ観たことありますが、怖いやつですよね(どんな感想だYO)

怖いのは観てると熱出すのでダメです。

この人の映画、観てて体力使うので、なかなか踏み込めない・・・
数年に1回でいいかなw
2005/05/15(日) 23:09:19 | URL | りょう #-[ 編集]
久々の登場でごわす。
いろいろ苦闘中でごじゃります。ハイ。でも、楽しみです♪

先日、この映画を観たの。いやぁ、難解難解。で、りょうちん観たって言ってたから、ここに来ちゃいましたよ! …っていつのにコメントしてんだよな。ごめんね。

ダンサーインザダーク!! 確かに言われてみれば傾向が似ているわ。あれもまったく理解できなかった。でも、ビョークファンにはわかるとか??

やっぱり人間の弱さみたいのがテーマだったのかな… っていうかあの映画にこれだけコメントできるのがマジすごいと思ったわ。頭ん中少し整理できました。よかった。
2006/03/29(水) 12:24:54 | URL | なかのさん #-[ 編集]
ノープロ!
>なかのさま

いつコメントくださってもノープロ!
むしろ歓迎!!

これ、難解ですよねぇぇ。
続編公開になってますけどね。
あれを映画館で観るのはつらそう・・・
WOWOWで放送したら観ようかなぁと思っとります。
2006/03/29(水) 23:31:12 | URL | りょう #iMGqGyNY[ 編集]
よかったぁ☆
まだ、オススメされて観ていないのいっぱいあるんだけど、観たらりょうちんのカキコ観て理解を深めたいと思っております。ハイ。

続編って… 絶対映画館では観たくないわ。しかも、また3時間くらいあったりして? 長い映画だったよなぁ…

でも、ニコールキッドマンはやっぱりビューティフルです☆
2006/03/30(木) 11:56:02 | URL | なかのさん #-[ 編集]
>なかのさま

続編、映画館ではキッツイですよねぇ、やっぱし・・・
観たいけど、無理がある。

ちなみに続編には二コール様出ません。
懲りたのでしょう。
撮影中、かなり精神的に参っていたそうですから。
2006/03/30(木) 22:16:46 | URL | りょう #iMGqGyNY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
 『ドッグヴィル』、観ました。 山あいの小さな村ドッグヴィル。ある夜、謎の女グレ
2005/05/17(火) 10:05:40 | 肯定的映画評論室ココログ支店
電車から投稿。→したものを1つにまとめた。久しぶりにすごい映画を見たって気分。あの平面に白線がかかれただけの舞台が話題だけど、それが珍しいだけの実験映画ではない。ニコール・キッドマンって良い映画を選んでるよなぁ。トム・クルーズも。この元夫婦はすごいと思う
2005/05/18(水) 23:48:09 | つれづれおきらく
ドッグヴィル/Dogville 監督:ラース・フォン・トリアー/Lars von...
2006/05/21(日) 12:20:42 | 特別-the blog-
Copyright © 2006 Ryo@tsubo. All rights reserved.
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。